山口県立美術館開館40周年記念・読売新聞西部本社発刊55周年記念 特別展 「ヨーロッパ絵画 美の400年-珠玉の東京富士美術館コレクション-」

担当学芸員 斎藤さんに本展覧会の見どころなどをお聞きしました

1.今回の展示について簡単にご紹介ください。

≪睡蓮≫
クロード・モネ
1908年 油彩・カンヴァス/DNPartcom

東京富士美術館の西洋絵画コレクションのなかから、世界の美術ファンを魅了するモネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、シャガールなど近現代の人気作家の作品に加え、それ以前の歴史をたどるため、ティントレット、フランス・ハルス、アントニー・ヴァン・ダイクなど、日本ではあまり見る機会のない巨匠たちの作品も含めた約80点を紹介するものです。

2.斎藤さんから見た展示のみどころを教えてください。

≪ベッドフォード伯爵夫人
アン・カーの肖像≫
アントニー・ヴァン・ダイク
1639年 油彩・カンヴァス/DNPartcom

なんといっても、日本ではあまり見る機会のない16世紀から18世紀までの西洋美術の優品が展示されるところでしょうか。たとえば16世紀イタリア・ルネサンス期のティントレット、17世紀オランダの肖像画家フランス・ハルスと風景画家のファン・ホイエン、同じく17世紀フランドルを代表する肖像画家アントニー・ヴァン・ダイク、それに18世紀イギリスで活躍したレノルズやゲインズバラなど。必見です。

3.最後に一言、メッセージをお願いします。

≪ヴェネツィア、サンマルコ広場≫
カナレット
(ジョヴァンニ・アントニオ・カナル)
1732-33年頃 油彩・カンヴァス

今年は県立美術館が開館して40年になります。この展覧会の会期中の10月7日がちょうど開館記念日に当たります。本展覧会で、西洋美術400年の流れを概観する醍醐味を味わっていただきたいことはもちろんですが、現在企画中の10月7日の記念イベントにもぜひご参加ください。

作品は全て東京富士美術館蔵 東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

ヨーロッパ絵画 美の400年-珠玉の東京富士美術館コレクション-

開催期間 2019年9月3日(火)~10月22日(火・祝)
山口県立美術館HP http://www.yma-web.jp/
休館日 9月9日・30日(いずれも月曜日)
観覧料 一般1,300(1,100)円/シニア・学生1,100(900)円

※18歳以下無料。
※キャンパスメンバーズ加盟校の方は無料。
※高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在籍の方等は無料。
※障害者手帳等をご持参の方とその介護の方1名は無料。

※シニアは70歳以上の方。
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。